先々週末
ツアーに参加して、クラカタウへ2泊3日で行ってきました。
「クラカタウ」ってみなさんご存知ですか?
ジャカルタのあるジャワ島とその西にあるスマトラ島の間、
スンダ海峡にある火山島群でユネスコ世界遺産に登録されています。
1883年に歴史に残る超大規模な噴火があって、
その時の火砕流は海上40kmに達したり
噴火した山、島は吹き飛ばされて地形が変わってしまったり
その噴火音は5000キロ離れたアフリカのモーリシャス島近くまで届いたり
津波がフランスまで届いたり
噴煙が北半球の平均温度を下げたり
この年日本で起こった飢饉はこのクラカタウの噴火が原因だという説があったり
噴火後北半球でみられる夕焼け空の色が変わってしまったり
これを題材にしたのがムンクの叫びだったり
と、周辺地域だけでなくて世界各地に何らかの影響を及ぼしてしまうほど
大規模な噴火だったのです。
この下の写真はアナッククラカタウ。
1927年、海中で噴火が始まり
それ以来活発に活動しながら大きくなっているこのアナッククラカタウ。
1年に5メートルもの早さで高くなり、現在は海抜400メートルほどの火山。
この写真もよくみると山頂から白い煙が立ちあがっているのが見えると思います。
夕方になると、雷のような音を立てながら、白煙をともなって噴火。
そして夜、
満天の星空、南半球の美しい星空と流れ星を楽しんでいたところに2回目の噴火。
その時の写真がこれです。
2回目の噴火は黒煙を伴って、見えていた星空が全部黒い雲で覆われてしまうほど。
石を焼いたような臭いが辺りに漂った。
次の日の朝、アナッククラカタウを1合目までハイキングする予定だった私たちは
この時点で諦めモード。
この周辺は綺麗なサンゴ礁が広がっているので
明日はシュノーケリングだけ楽しめればいいね、と言いながら就寝。
そして次の日。
朝早起きして散歩をした時も、このように白煙が上がっていたし
アナッククラカタウ行きは完全に諦めていた。
でも…
一応トライしようと、アナッククラカタウにあるレンジャーズハウスを訪れた私たち。
するとここのレンジャーさんたちは意外にも
「今なら大丈夫だよ、今すぐ登ってみよう」と言うではないですか!
昨晩噴火していた山を登るなんて、そんなこと、あっていいの?と思いながらも
専門家のレンジャーさんが「今は安全」というのだからそれを信じた私たち。
こんな風にしてアナッククラカタウを登って行きました。
この下の写真が「今日はこの地点までです」と言ってレンジャーさんが案内してくれた場所からの景色。
頂上がこんなに近くに見える。
表面が白いのは硫黄の成分だそう。
レンジャーハウスにいたコモドドラゴンのようなオオトカゲ。
クラカタウの神秘とこの地域のサンゴ礁、美味しいシーフードを堪能した2泊3日の旅。
総勢8名での旅は始終笑いが絶えないとても楽しいもので
また新しいインドネシアを発見でした旅でした。
週末にジャカルタを離れると、気持がリフレッシュして、リセット出来て
とても清々しい気持ちになれますね。
次はどこに行こうかな。
まだまだ行かなければいけない場所がいっぱいです、インドネシア。