先月
ここでもご紹介したヘリテージソサエティーの活動の一環で
ジャカルタにあるジェムストーンマーケット、
パサール ラワベニング/Pasar Rawabeningに行ってきました。
1年ほど前に一度行ったことがあるこのマーケット、
新しくなった新生ジェムストーンマーケットへ行くのは初めて。
以前のトラディッショナルなアウトドアマーケットのスタイル、
そしてちょっと汚くて狭くて雑然とした雰囲気から一転、
ショッピングモールのような大きな建物内に移転したこのジェムストーンマーケット。
私たちのような買い物客にとっては雨や足元の土を気にしなくていいし
スペースにも余裕ができたし少し快適になったものの、
どこかその古い雰囲気、キャラクターを失ってしまって、私的にはちょっと残念。
でも大きな建物に移動したといっても、ベンダーさんたちは前と同じ。
以前のような活気は健在。
そしてこのマーケットの見所、
ジェムストーンをカット、研磨する工房ももちろん、マーケット内にある。
今回のジェムストーンマーケットツアー、
ガイドさんを依頼して
このマーケットのこと、そしてどんな石が売っているのか等を説明してもらった。
ここは天然石と人工石とで別れて売られていて好感が持てるベンダーさん。
天然石は長い時間を経て生成された希少価値のあるジェムストーン。
人工石/シンセティックストーンは天然石と同じ成分と構造を人工的に育成したストーン。
シンセティックと倦厭されるけれど、実は同じ成分で出来ているのです。
インクルージョン(不純物)がないので、色も輝きも鮮やかなシンセティックストーン。
それに比べて天然石はルーペでよく見ると
不純物を内包していたり、少し傷がついていたりして
天然石らしい、自然の生み出したものならではの味がある。
ジュエリー業界に身を置く私。
専門的な話になってしまうと長くなってしまうので多くは書きませんが
このマーケットで売られているジェムストーンを総合して言えるのは
残念ながら質がそんなに高くないということ。
貴石(ルビー サファイア エメラルド)、半貴石(ガーネット、アメシスト、トパーズ等の天然石)ともに。
これは憶測だけれど、
ワールドマーケットで出回る前にふるいにかけられてしまったストーンたちがここに流れてくる様子。
世界で出回る質の高いジェムストーンはジューイッシュや中華系の人たちがコントロールしていて
こういったマーケットでは見ることができないのだと思う。
このジェムストーンマーケットは出来てから20年という歳月の中で今の状態に落ち着いて
これで需要と供給のバランスが保たれているのだと思う。
ルビー、サファイア、エメラルド、水晶系のアメシストやシトリン、そしてトパーズ
インドネシア産のオパール、めのう、そして淡水パールと幅広くある。
これらがかなり安値で売られている。質は高くないけれど、値段も安い。
もし好きなストーンがあって、欲しいものが決まっていたら
そしてそれをジュエリーに加工してくれるショップを知っていれば
なかなか使える場所だと思う、このジェムストーンマーケット。
ガイドのドイツ人男性が
ジュエリーの加工はプラザインドネシアにあるショップで、と言っていたのだけれど
最後バタバタして詳細を聞き逃してしまった。。(←自力で探します!)
最後にここで買い物する際のポイントと自分勝手な感想を。
- まずは天然石か人工石か、はたまた人造(模造(オパールでよくある))かをベンダーさんに確認。
こちらが何も聞かなければあちらも不都合なことは話さない。
でも聞かれれば、きちんと答えてくれるベンダーがほとんどだと思った。
- 原産地を確認すると面白い。この石はどこから来たのか。
- 上の2つのステップを踏んでから値段交渉がいいと思う。
値段を聞いて最初からそんなに不当な値段を言うベンダーさんはほとんどいなかった。
このマーケットでの値段交渉はそんなに大変ではないと思った。
また新たなジャカルタを発見した一日。マーケットはやっぱり面白いです。
PS-
今回の日記、何だか仕事のレポートみたいになってしまって
読み辛かったと思います、どうもすみません…